夜明けのTRPG室

TRPGに関する備忘録。

ダブルクロス上遠野卓プレイレポート&感想 spin.3(キャラ紹介編)

spin.1(卓立て編)
spin.2(準備&キャラメイク編)
 
・集いし5人の上遠野卓プレイヤーキャラクター
ついにセッション開催日!全選手入場です!!!!

PC1は肉体を獣に変化させるというMPLS能力を隠して生きる男子高校生、岩村田行彦(いわむらだ・ゆきひこ)、通称ゆっきー!
海外で生活していた帰国子女で、オキシジェンのジンクスで命拾いした経験を持つ巻き込まれ型主人公度がとても高いぞ!
非日常的な状況に流されながらもヒロインキャラへのイケメン台詞が冴える!

PC2は影を操るMPLS能力を持ち、統和機構エージェントとして非日常を生きる男子高校生、伊墨一星(いずみ・いっせい) 、コードネームは"ブリンク"だ!
統和機構チームという「非日常」とゆっきーの 「日常」の架け橋という役目をクールにこなし、「影」を使った巧みな演出がシーンを盛り上げる!

PC3は自身の血液を剣に変化させる能力を持つ九条幸人(くじょう・ゆきと)
彼の表の顔は男子高校生、しかしその実態は統和機構の戦闘用合成人間チームリーダー"ハールマン"
上司の"リセット"の命令に従い部下に指示を出す責任重大な立場でマッハになる心労に負けず、的確な行動をクールにこなす!

PC4は支援型合成人間、木島丈太郎(きしま・じょうたろう)こと"W.P."、通称ジョーさんだ!
今回のチームの中で最年長でハードボイルドな経歴を持ちつつも、飄々とした立ち振舞いが大人の魅力を醸し出す!
同期の戦闘用合成人間"パープル・スカイ" の仇を討つべく任務に励むぞ!

PC5は今回の紅一点、街に潜む戦闘用合成人間お嬢の材木坂弘美(ざいもくざか・ひろみ)、コードネームは"ラスティ・ランス"だ!
その能力は合成人間の中でもレアなタイプの電撃放射型で多くの敵を一度に殲滅することが可能!
しかしその能力を使わずとも、「凄み」を効かせた交渉術で街での調査はイチコロだ!
皆と仲良く任務を進める一方で、真の主人である裏切り者の"パール" の為に暗躍もしちゃう!


――頼れる5人が集まって、ダブルクロス上遠野卓シナリオ「不安の街」の開幕だァーッ!

ダブルクロス上遠野卓プレイレポート&感想 spin.2(準備&キャラメイク編)

(前回はこちら)
 
・いつも通りのシナリオ準備
卓の予定がたった後はいざ準備。
上遠野卓というような「原作付きダブルクロス」をやるのは初めてだったが、元々「上遠野作品っぽい」雰囲気を遊ぶために作られたとも言えるダブルクロスにおいては、いつも通りのシナリオの流れで問題なくストーリーの組み立てが出来た。
すなわち、「能力者が出てきて日常の敵を殺す」の流れだ。
ダブルクロスにおけるUGN構成員は統和機構の戦闘用合成人間、一般高校生はMPLSと解釈し、それにシナリオで扱いやすい上遠野キャラを何人か登場させるだけで自分でも驚くくらい上遠野作品っぽい雰囲気になってきた。
(この辺りの話については「ダブルクロスと上遠野作品」というテーマで後日ノウハウや解説などをまとめておきたい)

・初心者のためのハードル下げ
今回はダブルクロス未経験者が4人、内TRPG未経験者が3人という超初心者向け卓だったので、初心者に厳しいダブルクロスというシステムをいかにして遊びやすくするかという点が最大の山場だった。
まず、2巻まである基本ルールブックも1巻のみの使用とし、さらにキャラクターもいちからのキャラメイクをせずにサンプルキャラクターのデータをそのまま使うという方法を選択した。これは通常のダブルクロスでも初心者混じりでプレイするのに定番の方法だ。
さらに、初見での理解が難しい「判定」と「戦闘での行動」をほとんど考えずに処理してもらうために、「どどんとふ」 の「チャットパレット」機能を活用することにした。
あらかじめPCが使う行動を全てまとめたテキストファイルを配布し、それをどどんとふのチャットチャットに登録することで、該当行動を選択するだけで判定が自動的に行われる。これにより、コンピュータRPGのように行動決定のボタンを押すだけで処理が進む、という感覚でゲームを進めることができるようになる。
その結果は期待通りで、判定や戦闘のルールに困ってセッション進行が極度に滞るというケースは起きず、複雑なルールに煩わされずにゲームを楽しんでもらえたようで良かったと思う。

・キャラメイク
ここまではGMひとりの卓準備の話で堅苦しい感じになってしまったが、ここからが皆と遊ぶゲーム本番。
まずセッション当日を迎える前に、プレイヤーの皆さんには時間を割いてもらい、皆でキャラメイクをすることにした。
キャラクターのデータはルールブック記載のサンプルデータそのままなのだが、「出生」「経験」「邂逅」「覚醒」「衝動」、そして「ロイス」というキャラクタープロフィール設定の基本となる要素は各自で決めていくのだ。
その各項目をプレイヤーが順番にダイスで決めて行くのだが、1つ1つの項目が決まって行くたびに「これは上遠野っぽい!」「これはおいしい!」等の反応があり、徐々にキャラクター像が出来ていくのを皆で見ていくというのは賑やかでとても楽しかった。

さらにその場で思いついた趣向として、「PCとの因縁が強い公式NPC」である「邂逅」の設定を決める際に、ダブルクロスの公式NPCの代わりに上遠野作品のキャラクターを使う方がより自然という判断で、今回は見学者だった上遠野ファンの1人が作っていた上遠野浩平ガチャというツイッター診断メーカー(名前を入力すると上遠野キャラが排出される面白ガチャ診断)を使い、それで出てきた上遠野キャラがPCと因縁があるということにしようと提案した。
その結果はというと‥‥‥

・高校生MPLSのPC1(男)
 いきなり「オキシジェンに恩がある」 という設定を引き当てて場を盛り上げる。帰国子女の設定と合わさって最高に主人公っぽい。

・統和機構エージェントなMPLSのPC2(男)
 エンペロイダーに出てきた<クエーサースフィア>箕山晶子とビジネスライクな関係。「平凡への憧れ」という美味しい設定も引いた。

・戦闘用合成人間チームリーダーのPC3(男)
 100の問答のうらっつこと三浦陽介という意外すぎるキャラクターに借りがある。これは意外過ぎる。合成人間だが、育ての親が有名人らしい。

・合成人間チームメンバーのPC4(男)
  <スケアクロウ>こと黒田慎平に慕情を抱く‥‥‥ほほう‥‥‥。さらに「古強者」の設定も組み合わさり、とてもハードボイルド。せっかくなのでという流れでピジョンのロイスも取得。

・合成人間エージェントのPC5(女)
 その主人はなんと、百面相のパール。ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉‥‥‥。 出自は「資産家」でお嬢様。パールに続いてジィドとのロイスも取って因縁が凄い。

‥‥‥というように、様々な方向から意外な人物と関わりを持っている凄いメンバーが揃うという結果となってしまった。
上遠野ファンからしてみれば、この段階からしてもうすでに物凄く面白く、キャラメイク作業は大いに盛り上がり全員のテンションを上げた。
かくして出来上がった皆の素晴らしく上遠野っぽいPCが、どのような物語を作っていくのか?
期待に胸を膨らませつつ、セッション当日を迎えることとなったのである。

ダブルクロス上遠野卓プレイレポート&感想 spin.1(卓立て編)

・実現した夢
ライトノベル作家上遠野浩平が大好きだった私がTRPGという遊びを知り、「ブギーポップや統和機構の話をTRPGで遊びたい!」なんて妄想をして始めたのは数年前の頃だった。
現代異能モノのTRPGである「ダブルクロス」ならやってやれないこともない、くらいのことは想像はしていたものの、実際に卓を立てられるかどうかについてはその時はまだそれは本当に「妄想」の段階で、「やれたらいいな」のレベルにすら到達していなかった。
そのような妄想がつい先日、現実してしまった!
その、夢のような出来事の記録を、セッションログ保存用(前編後編)に立ち上げたこのブログに記しておきたい。

・卓立ての経緯
昨年末から今年の春にかけて、数ヶ月連続で上遠野浩平の作品が刊行されるという異例の事態が発生した。彼の作品の刊行ペースは通常は年間1~2冊くらいで、連続した月で刊行されることは殆ど無かったのだ。
年1で刊行される連載物「螺旋のエンペロイダーspin.3」、発表から刊行まで数年間待たされた「無傷姫事件」、10年以上未収録だった事件シリーズの短編を集めた「彼方に竜がいるならば」、ブギーポップシリーズ最新作の「オルタナティヴ・エゴの乱逆」。
どれも素晴らしく面白い内容で、 テンションが上った私は同様にテンションを上げた上遠野浩平ファン(通称:かどくら=上遠野浩平クラスタ)をツイッターで見つけ、かどくらフォロワーはそれまでの数倍に増加した。
その後、ツイッターで上遠野浩平関係のツイートをする頻度も増し、一方でTRPGの話もそれまで通りに流すというタイムラインができていったのである。

そして時は流れ上遠野浩平作品の刊行ラッシュの熱も落ち着き始めた今年の4月。かどくらの中にTRPGに興味を持っているフォロワーがいることを確認した私は、皆がどれくらいTRPGに対して興味が有るのかが知りたくなってツイッターのアンケートシステムを使い「上遠野浩平作品を舞台にTRPGの卓を立てたら参加したいと思う?」という内容のツイートをしてみたのだ。
その結果、反応は予想以上で、卓が成立する人数である5人以上もの人が参加したいという意見を表明してもらうこととなり、ここで「もしかしたらダブルクロス上遠野卓は実現できるんじゃないか?」とようやく思い始めた。

そうとなったら話は早い。その瞬間にスケジュール調整の友「伝助君」を見切り発車で出動させるのが卓立てのコツだ、とTRPGの経験則に従い、卓の内容についてはノープランの段階で日程調整を開始した。
そうしたところ、ゴールデンウィーク前というタイミングの良さにも助けられ、5人もの参加者の日程を合わせることに見事成功!

‥‥‥そのようにして、上遠野作品愛好家5人のプレイヤーによる「ダブルクロス上遠野卓」は様々なタイミングの良さが重なり、トントン拍子で実現することとなったのである。


(ノープランでレポート書き始めたけど思ったより長くなりそうだったので何回かに記事を分けることとなってしまった)
(まあいいじゃん) 
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